歯科矯正のリスク・注意点
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矯正治療に伴うリスク・注意点について
こちらでは、矯正治療をはじめ、それぞれの矯正方法に伴うリスクや注意点について、ご紹介致します。矯正治療を行う際は、メリットはもちろん、デメリットやリスク等もしっかりお伝えし、患者さまに納得・同意をいただいてから治療を開始致します。
矯正治療全般に伴うリスク・注意点について
- 矯正治療は自由診療となります。※外科処置が必要となる特殊なケースは保険適用
- 緻密な治療計画により、歯並びを改善していくため、一般的に半年~数年単位の治療期間が必要となります。
- 症例によっては、抜歯が必要となる場合があります。
- 矯正治療の経過に伴い、一時的に歯並びが悪化する場合があります。
- 骨格的な問題が原因の場合は、外科処置が必要となる場合があります。
- 矯正治療後は少しずつ歯が後戻りするため、保定処置によって歯の位置を安定させる必要があります。
- 矯正治療によって歯を動かすことで、歯と歯の境目に三角形の隙間(ブラックトライアングル)が生じる可能性があります。など
ワイヤー矯正に伴うリスクについて
- 初めて矯正装置を装着した際や装置の調整直後は、違和感や痛みを強く感じる場合があります。
- 矯正装置の隙間に食べ物が挟まったり、歯磨きが適切に行えなかったりするため、虫歯・歯周病になりやすくなります。
- 転倒や衝突などの際、矯正装置で口腔内を損傷する可能性があります。
- 固い物や粘度の高い物を食べた際、装置を破損する場合があります。
- 調整時に装置を取り外す際、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう場合があります。
- 装置が邪魔になり、スムーズに舌が動かせないことによって発音がうまくできない場合があります。など
筋機能矯正に伴うリスクについて
- 症例によっては適用できない場合があります。
- 日中1~2時間のトレーニングや就寝時の装着などを守らなければ、計画通りに歯並びが改善されない場合があります。
- 筋機能矯正はお口周りの筋機能を鍛えたり、悪癖を改善したりすることによって、顎骨の正常な成長を促し、永久歯が綺麗に並ぶよう誘導する矯正法です。ワイヤー矯正のように、歯を直接的に動かす方法ではないため、細かい歯の位置の調整はできません。
- 装置を装着している間は、発音がうまくできなかったり、違和感などを強く感じる場合があります。など
床矯正に伴うリスクについて
- 床矯正は取り外しができるため、適切な治療結果を得るためには本人やご家族の強力が重要となります。(※1日14時間以上、適切な方法で使用する)
- 顎骨の拡大が主な目的となるため、ワイヤー矯正のように歯を思い通りの位置に移動させること困難です。そのため、顎骨の拡大後にワイヤーでの矯正が必要になる場合があります。
- 成長を利用して顎骨を拡げるため、基本的には成長が止まった成人の方には、大きな治療効果が期待できません。など